石のはなし①―花崗岩

2010/9/1

1階エレベーターホールの壁と床に花崗岩を用いた例

数多くある建築仕上材の中で、最も豪華に見え高級感のあるものの筆頭に挙げられるのは、自然石ではないでしょうか。事業用オフィスビルのエントランスホールの壁や床で、イメージの一新を図る際に多大な貢献をするこの自然石について、私の海外建築資材調達の経験を踏まえ、今後数回に分けてお話していきます。

通常、建築用として使われる自然石は、花崗岩大理石、そして最近ではライムストーンと呼ばれる石灰岩の三つの石種が主なものとなっています。

花崗岩は、マグマが地中の深部で徐々に冷却固結した深成岩の一種です。別名御影石とも呼ばれ、その名はかつて神戸地方の花崗岩の産地であり、積出港のあった御影の地名に由来しています。特徴としては、硬くて緻密で吸水性が少なく、強度が大きく、耐久性に富みます。一般に大きな面で部材が採れ、石らしい大判の仕上げ面を演出できることから、床や内外壁などに用いられます。

また、バーナー仕上といって、石材の表面を強い火で焼き、石材の造石結晶群を独特の味わいある肌合いに仕上げることができます。これによって防滑性のある表面となるため、エントランスホールの床などの不特定多数の人が外部から出入りする場所には、打って付けの床材です。白、黒、グレー、緑、赤、黄、ベージュ等の色や肌合いが豊富であるため、高級仕上材として頻繁に使用されます。

This entry was posted in FUJINO BLOG. Bookmark the permalink.