石のはなし⑰-ドラマ・ホワイト

2011/1/20

ドラマ・ホワイトの拡大写真

今日はビアンコ・カラーラに良く似た大理石、ドラマ・ホワイト (Drama White) のはなし。

拡大写真の通り、白地に茶褐色やグレーの線柄 (Vein) が多数入る石で、柄が茶色っぽいのを除けばビアンコ・カラーラと見間違うほどです。そのため、材料価格も比較的安いことから、ビアンコ・カラーラの代替品として使われることが多いようです。
特徴として挙げられるのが、他の大理石と比べると吸水率が高く、そして柔らかいという点です。特に床に使用する場合は、浸透性吸水防止剤を表面に塗ってしっかりと保護しておく必要があります。この石は日本で、ボラカス (Volakas) やアジャックス (Ajax) とも呼ばれていますので、同じ石だということにご注意ください。

東京銀座の某百貨店 (床にドラマ・ホワイトが貼られている)

原産地はギリシャ東北部のドラマという町の山間部で、ブルガリアと国境を接する地域です。実は私、この石も現地から直接調達をした経験があります。それは仙台にある公共施設の床材として、ギリシャの石材工場で水磨きの600mm角タイルに加工し、それを日本の現場まで運搬するというものでした。
掲載した写真は、東京銀座の某百貨店の1階床に貼られたドラマ・ホワイトを撮ったものです。(本来ならば、私が関わった仙台の物件の写真を載せるところですが、ご容赦のほどを…。)
調達時に丁場(石切場)を視察していましたので、石を見るなりギリシャの荒涼とした山並みが目に浮かび、当時がとても懐かしく思えました。

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