石のはなし⑮-セルペジャンテ

2010/12/14

セルペジャンテが貼られた某病院内部

今回は、木目のような縞模様でベージュ色の大理石、セルペジャンテ (Serpeggiante) をご紹介します。表面はまるで天然木の突板のような表情をしており、壁に貼るとそこは落ち着きのある空間になります。産地はイタリアのプーリア州。世界遺産でとんがり屋根の奇妙な建物トゥルッリが並ぶアルベロベッロの町がある州です。

私はこのセルペジャンテを、某病院の増築部分の壁用石材として輸入した経験があります。前回のペルリーノの時のように寸法通りに切断した製品ではなく、原石を25mm厚に切断し表面を本磨き仕上にした挽板を輸入しました。何故かと言えば、既存部分の色合いに似たセルペジャンテを国内で調達することが出来なかったので産地のイタリアで原石を探し、挽板にするまでを現地で行うことにしたからです。製品に加工するには、施工図の作成まで終わっていなければならず、この工事では躯体工事完了後の実測による寸法決めが必要となったため、工期を考え製品は日本で加工することにしました。
このように、現場の状況や工期の余裕度に依って調達の方法が異なってきますが、その都度最善の道を探ることが調達屋の役回りだと思って頑張っていたのを思い出します。

写真は、某病院のスルペジャンテが貼られた壁を撮ったものです。シックで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

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