石のはなし⑫-稲田石

2010/11/11

最高裁判所(外壁に稲田石が貼られている)

国内で産出される建築用石材のなかで、最も頻繁に使用されてきたのが稲田石(いなだいし)。茨城県笠間市稲田地域で採掘される石材の名称です。明治以降多くの重要建造物のほか、墓石やモニュメントなどに使われてきました。
花崗岩(御影石)の一種で、特徴としては硬さ、磨き上がりの艶の良さ、耐久性、柄・組織の均一さが挙げられます。色は遠目に薄いグレー、稲田白御影とも呼ばれます。

稲田石は採掘を始めてから百年を超えていますが、まだ埋蔵量は豊富で現在でも採掘が続いています。建築用石材の90%以上が外国産という現状で、稲田石は国産石材の雄として頑張っています。近年、中国産御影石が多く輸入されていますが、一般的に中国産のほうが吸水率が高いようですので、使用する場所によっては慎重に石種を択ばれることをお薦めします。

写真は最高裁判所、外壁に稲田石が貼られています。三権の一つ、司法を象徴する建物です。稲田石がもつ堅固さで、司法の権威を全面に誇示してしているように見えます。

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