石のはなし⑪-大谷石

2010/11/4

フランク・ロイド・ライト設計の自由学園明日館(内部廊下)

今回は日本の石、大谷石(おおやいし)のはなし。
色は淡い緑、小さい穴がボコボコ開いています。耐火性に優れ、軽くて柔らかく、加工がしやすいので、石倉の壁や石塀などによく使われてきました。
地学的には、火山灰およびその他の火山砕塵物が堆積して生成された凝灰岩の一種です。

産地は、栃木県宇都宮市大谷町付近一帯。採掘は江戸時代中頃から本格的に始められ、現在は機械で採掘されています。現地には大谷資料館があり、大谷石利用の歴史や採掘方法などが展示されています。また、地下採掘場跡も一般に公開されており、この巨大地下空間でコンサートや美術展も開かれるとのことです。

アメリカが生んだ建築家の巨匠フランク・ロイド・ライトの作品は、「自然との調和」をテーマにしましたが、日本では大谷石がその建築表現にとても適した材料でした。
写真は、東京西池袋に現存するライト設計の自由学園明日館(重要文化財)の内部廊下を撮ったものです。床と巾木に大谷石が貼られ、幾何学的な装飾窓とよくマッチしています。
建築石材としてここまで多くの大谷石を使用したのは、ライトが初めてと言われています。

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