石のはなし⑩-ソルンホーフェン

2010/10/29

床に乱貼りされたソルンホーフェン

1億5,500万年前のジュラ紀末期に生成された石灰岩が、ドイツ・ミュンヘンの北北西100kmに位置するソルンホーフェン (Solnhofen) 地方で産出されます。日本では、産地名そのままのソルンホーフェンとか、または販売会社によってはジュラストーンストローブホーンとか呼ばれています。

時々、表面にシダ状の模様が見られることがあります。これは忍石と呼ばれる鉱物で、主に二酸化マンガンが樹脂状に岩の割れ目に成長したものだそうです。地学の好きな方には、もうたまらない教材ではないでしょうか。色は暖かみのあるベージュ。
この石の地層は何層にも重なり、しかもそれが案外簡単に剥がれるようになっています。普通は、自然に割れたままの形状(乱形)で採取され、壁や床の乱貼りなどに使われます。
私は10年前にこの石の輸入を担当しましたが、それが貼られた東京池袋の商業施設の床は、今でも偶然性のある変化に富んだ表情を見せています。

写真はソルンホーフェンの乱貼りを拡大しています。様々な形状の石を上手に組み合わせ、如何に目地の幅を細くするかが、石職人の腕の見せどころです。

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