石のはなし⑤-国会議事堂

2010/9/24

国会議事堂(1階部分は黒髪石、2階以上の部分は尾立石)

1936年(昭和11年)に竣功した国会議事堂。 石材は国産のものに拘り、当時国内で採掘できたものを100%使用したことはご存知でしょうか?
戦前のことですから、植民地であった韓国産も入っていますが・・・。 現在は建築用石材は90%以上が輸入されているという状況を考えると、当時は如何に国の威信をかけて全国の石材を探しまわったかが分かると思います。

外装用石材は、①外廻りの1階部分に使われている黒髪石(くろがみいし):山口県黒髪島産、②外廻りの2階以上の部分に使われている尾立石(おだていし):広島県倉橋島産、③中庭の通路に見られる草水御影(くそうずみかげ):新潟県安田町産、の3種類の花崗岩が使用されています。特に②は、薄いピンク色をしているので桜御影(さくらみかげ)とも呼ばれ、また議院石(ぎいんせき)と言えばこの尾立石のことです。
内装用石材はほとんどが大理石で、当時の全国名産の一大コレクションとなっています。使われている場所は、主要な柱、壁、巾木、床、出入口額縁、室内の暖炉等です。特に重要な部屋(天皇御休所、議長応接室等)の暖炉には、現在ではお目にかかれない素晴らしい模様の大理石が使われています。

このように、国会議事堂は日本石材の博物館と言っても過言ではありません。衆議院、参議院とも一般見学を受け付けていますので、一度「大人の社会科見学」に出かけてみませんか?

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